ほたるこい

 
 ほう ほう ほたるこい
 あっちのみずは にがいぞ
 こっちのみずは あまいぞ
 ほう ほう ほたるこい
  
 突然ですが、真冬の寒さのなかであるにもかかわらず、なぜだか理由はわかりませんが、「ほたるこい」の歌詞が気になってしまったのでぐぐってみた。ぐーぐるさんてば、季節感にかかわりなく教えてくれるので便利ですね。
 
 結果、ほたるに呼びかける掛け声の部分が「ほう ほう」だったと知った。これは意外。今までずっと、「ほーほー」だと思っていた。「ほうほう」と「ほーほー」を聴き分けるのって難しい。つーか、そもそも区別して発音していたかどうかすらあやしいぞ。などということは脇に置いて、あんがい、耳コピっていい加減なものだな、と思った。
 
 気になっていたのはこの部分
  ↓
 あっちのみずは にがいぞ
 こっちのみずは あまいぞ
 
「あっちのみず」が先で、「こっちのみず」が後だったのか、
「こっちのみず」が先で、「あっちのみず」が後だったのか、
「どっちのみず」が先だったっけ? てゆーか、もしかして、
「そっちのみず」が先だったかもしれない……。なんてね。
 
 というようなことを考えていたら、もっとずっと現実的というか、実践的なアイデアを思いついてしまったのだね。もしかしてこれは、あっちにいるほたるを、甘い言葉(こっちの水は甘いよ、こっちへおいでよ)で、こっちの方に誘い出し、みごとに捕まえるウマい手口なのではないのか?って。
 
 
 
 お互いに距離のある交渉相手をこちらに歩み寄らせるためのエサとして、「どうぞ」と美味しいケーキを差し出すのもひとつのテだ。が、それだけだと、相手はケーキを食べ終えたら元の位置に戻っていっちゃうかもしれない。相手をそのままその場に留まらせておくために、こちらはケーキを与えつづけなくてはならなくなってしまう。これは、先々のことまでを考えるとイロイロと負担が大きかったりするよね。
 
 というわけで、たいしてこちらの負担にはならずに、しかも、相手をこちら側に引き寄せたままにしておけるような巧いテはないものか?と考えてみた。
 
 もしかして、相手の立っている向こう側の、相手の足もとにできるだけ近いところに、ウ●コを1コ、落っことしてみたらどうなるだろう? 
 
 相手は、足元のウ●コを踏んづけてしまわないように、あわててそこから飛び退いて、こっちに寄ってくるのではないだろうか? しかも、ウ●コは、それを誰かが片付けないかぎり、その場から消えてなくなることはない。そこにウ●コが落ちているとなれば、相手は二度とあっち側に戻っていこうとはしないだろう。まさにこちらの思うツボではないか。
 
 実際にウ●コをそこに置かないまでも、「そこにウ●コが落ちてるよ!」って、相手の足元を指差して教えてやるだけでも効果がありそうではないか。試してみる価値、ありそうじゃん?(笑)
 
 
 
 というわけで、これを、「あっちのみずを濁して汚して苦くて飲めなくしてしまえば自然とほたるはこっちにくるんだぜ作戦」と名付けることにする。
 
 
 
※じっさいには、清らかな水を濁して汚して苦くて飲めなくしてしまえば、ほたるは全滅してしまいます。川を汚さないようにしましょう。