自転車でお茶しに出かけません?
季節が、春から初夏へと移り行くにしたがって、天気のよい日中などは上着を脱いでいても気持ちのよいぽかぽか度。自転車で風を切って走ったらさぞ爽快だろうと、窓の外を眺めてみたりしている。
あの雲の向こうには何があるのかな……。っつーか、ボンヤリしてないで仕事しろよとツッコむところでしょうね、ここは。
さて、そのくらいに緊張感が緩みつつある今日この頃、どこかなんとなく居心地が悪いというかバツが悪いというか、もうちょっと遠慮してなきゃいけないのかな?ってな雰囲気も少しずつではあるが緩んできたような気がするようになってきましたね。
不謹慎な不心得者を集団監視で厳しく取り締まっていた自粛ムードも少しばかり和らいできたのでしょう。あいかわらず街の明かりは落としたままではあるけれど、それまで下ばっかりを向いていた目線がなんとなく上向きつつあるというか、あともうちょっとで水平方向くらいに向けられそうなところまできているのではありませんか?
それでも、不要不急ないわゆる娯楽的な何かを楽しむには遠慮がち。
「これ、不謹慎って思われないかしら?」って、いまいち躊躇しちゃったりしていませんか?
せっかく楽しんでいる最中に、「こんなことしていていいのかな?」って、どことなくうしろめたさを感じていたり。
娯楽系のイベントを企画する側のひとたちしてもそれは同じく心配かも。
「こんなイベント企画して、不謹慎だなんていわれて叩かれたりしないかな?」
抗議の電話とかメールとかの集中攻撃で炎上しちゃったりするかもしれないとかドキドキしちゃったり……。
とはいえ、注目度が上がればそれはそれである意味ほんとうはオイシイのかもしれないのだから、まあ、いいか。多少なりとも世の中に露出してなきゃ、それは存在していないも同然なんだもんね。ひとびとの目に触れ、口の端にのぼるからこそ生きてる証明ってなところでもあるし。
そんなこんなで、もう一歩を踏み出せないでいる、あなた、あなた、あなた、あなた、あなた、あなたの背中を押してくれる、魔法の呪文があるのです。
この「ふしぎなことば」を唱えると、愛と希望が飛び出します。
「魔針熊針太楊祓楊梁やん?」
ウソです。ほんとうは、こっちの呪文です。
「XxXXxー」←〝自主規制〟
※このお話はフィクションです。実在の人物・団体などには一切カンケーありません。そもそも実在してませんから。ただし、自主規制は本当です。