スーパーくるくるクールビズ(笑)

 
 ゴールデンウィークの連休が明けて最初の1週間が今日で終わろうとしている。
  ↑
 週休2日ベースでの月〜金の勤務日での話だけどね。
 
 
 
 今週は長かった。というか長く感じてしんどかった。
 暑い日と寒い日が交互にやってきて体力を消耗した。
 暑い日は気温だけじゃなくて湿度も高くて辛かった。
 
 
 
 街なかでは、計画停電〝事件〟以来、節電モードが今でもずっと継続中だ。
 
 
 
 照明が暗い。夜の駅前などは、終電過ぎて何時間経った?って感じるくらいに暗い、暗い、暗い。会社帰りの、まだ夜8時ごろだというのに……。
 
 夜の駅前だけではない、駅の通路や、ビルの通路、建物内の案内板ほか、およそ日光の届かない場所では灯りが消されている。非常口を指し示す緑色の照明だけが、やけに明るく目立って見えるくらいだ。
 
 
 
 節電は、照明だけではない。あっちでもこっちでもエスカレーターが止められている。
 
 
 
 地下鉄のホームと地上とを結んでいる通路の面積の約半分を占めているエスカレーターが止められているおかげで、狭い階段にはひとがあふれている。
 
 前がつかえて進めないので行列をなしてトボトボ歩く。落ち武者の行進みたいで、なんだかひどく惨めな気分になる。
 
 
 
 エアコンもかなり控えめだ。
 
 
 
 電車では冷房を止めている。車内放送で「窓を開けて外の涼しい風を入れてください」と呼びかけているが、雨が降っていたりすると窓を開けてもいられない。そうなるとけっこう蒸し暑い。
 
 まだ5月になったばかりだというのにこの有様だ。これからむかえる梅雨のシーズンを、こんなんで無事に乗り切れるのだろうか?
 
 
 
 梅雨が明けてからの本格的な夏シーズンはどうなるのだ?
 
 
 
 ヘタすりゃ暑さで死んじゃうぞ。暑さのために通勤電車の中で倒れて死亡なんてことになったとしたら、通勤災害として労災適用されるのか?
 
 
 
 というような心配をしていたら、タイムリーなニュースが飛び込んできた。
 
 
 
スーパークールビズ環境省 ポロシャツやアロハ勤務OK - 毎日jp毎日新聞
http://mainichi.jp/life/ecology/news/20110513k0000e040040000c.html
 
 
 
 環境省では、6月1日から、ノーネクタイや上着なしでの勤務を推奨する現行の「クールビズ」を強化し、ポロシャツやアロハシャツ、Tシャツの着用も許容する「スーパークールビズ」に取り組むというのだ。
 
 
 
 すごい!
 
 
 
 去年までのクールビズは、ネクタイを外した半袖ワイシャツの上着なしという「スーツの省略形」だったのが、今年はそれをさらに1歩進めるということだ。
 
 すべては冷房の使用を抑えて節電を徹底させるため。エアコンの設定温度を高めにすることで暑さ対策が必要になる。そこで、従来以上の軽装を職場に導入するものだ。
 
 
 
 これは歓迎しちゃうもんね。
 
 
 
 同省によると、スーパークールビズではポロシャツ、アロハシャツ、スニーカーやサンダルを認める。Tシャツとジーンズも着用可能だが、Tシャツは執務室内に限り可で「無地か柄が派手でないもの」、ジーンズは「破れてだらしないものは除く」とした。ビーチサンダル、短パン、ランニングシャツは認めないとのこと。
 
「状況に応じた節度ある着用」を求めるそうだ。
 
 
 
 もし、スーパークールビズが、他省庁や自治体、民間にも広まるならば、この夏の服飾戦略を大いに見直す必要が生じてくる。
 
 
 
 この夏、どこでも冷房が控えめになるとすると、従来のクールビズでは暑さに耐えられないかも……という不安は以前からあった。デパートやショッピングセンターなどの紳士服売場では、早くもGW中からクールビズ関連商品が並べられていた。
 
「涼感スーツ」とか、「涼感シャツ」とか、「涼感ステテコ」などがそれ。
 
 いずれも、従来型のクールビズの延長線上にある商品だ。基本は、スーツベースのネクタイなし+上着なしの省略型……。もちろん、シャツはパンツにイン。だよね。
 
  

 私も、今年はそういう感じのクールビズドレスコードに沿ったもので夏に備えるつもりだった。
 
 たまたまGW最終日の5月8日(日)が「セゾンカードで5%オフ」の日だったこともあって、夫婦で近所のリヴィン・オズ・大泉に出かけたついでに、早くも「クールビズ商戦」を開始した紳士服売場の様子を見てきた。
 
 
 
「ねえ、今のうちに買っておかなくていいの?」と、訊いてきた妻に、
 
「今年は、こんなスーツベースじゃなくて、もっと軽装になりそうな気がするんだよね」などと返事をしてみた。
 
「アロハとは言わないけど、チノパンでシャツ出しOKくらいになるんじゃないのかな?」
 
 
 
 だから、もう少し様子をみましょう、と。
 
 
 
「まさか、先頭切ってやっちゃおうなんて、変なこと考えてないわよね?」
 
「でもさ、そういうのって、やったもん勝ちみたいなとこ、あるじゃん?」
 
「そういうのは、上のひとがやってるのを、様子見ながらしていくものよ」
 
「オレもう50近いんだぜ? ずいぶん上のひとになってると思うけど?」
 
「あんまり目立つようなことはしないでよね。出る杭は打たれるんだから」
 
「そこは心配しなくて大丈夫。元から異端で今さら換えられやしないから」
 
「だからって、あんまり極端なことをするのは、ヤメにしてちょうだいね」
 
「はいはい、わかってますってば。まわりのひとの視線には気をつけます」
 
 
 
 と、妻には言ってみたものの……。
 
 
 
 そもそも、ひとが何を着ていようと自分の働きぶりにはカンケーないでしょ? 服が仕事をするわけじゃなし。
 
 ってゆーか、自分で思っているほどには、他人は自分のことなんか気になんかかけてはいないものです。自分がそんなふうに注目されるほどの者ではないことぐらい、以前から重々承知していますから。(笑)