よく効くツボのお話

 
 今日は「つぼ」の話をしよう。「つぼ」といっても、土地や建物の面積をいうときの「坪」でもなく、何かを貯蔵するための容器を意味する「壷」でもなく、「笑いのつぼ」とか「肩こりのつぼ」とかいうときの「つぼ」のことだ。
 
 ところで、「笑いのツボ」とか「肩こりのツボ(=肩こりに効くツボ)」とかいっても、そこでいうときの「つぼ」に対するイメージが今ひとつハッキリしないでいる。ハッキリしないものについて語ろうというときに、うっかりすると騙ってしまいそうなので、このさい調べてハッキリさせておこう。そうすれば気分もスッキリするだろう。
 
 というところで便利なインターネット、Yahoo!百科事典に活躍してもらったのがこれ。
 
 
------(ここから引用)------
 
Yahoo!百科事典より「つぼ(つぼ)」: http://100.yahoo.co.jp/detail/%E3%81%A4%E3%81%BC/
 
つぼ(つぼ)
【壷】
 一般に、多くのなかからそれと見極めたところをいい、場面や状況によって種々使い分けられている。矢を射るときには、そのねらいどころ(矢壺、矢所)をいい、鍼灸(しんきゅう)では身体の定まった位置〔灸点、経穴(けいけつ)〕、邦楽では三味線などの弦楽器の勘所(音の高さを決める点で、この押さえ方が甘いと音が狂う)をいう。口が小さくつぼんだ壺の形から出た俗称といい、見込んだところ、ねらいどころ、図星(ずぼし)、急所、勘所などと同義に使われる。[ 執筆者:宇田敏彦 ]
 
------(引用ここまで)------
 
 
 そうか、「見込んだところ」、「ねらいどころ」、「図星」、「急所」、「勘所」っていうような意味につかわれているってことだな。
 
 つまり、「笑いのツボ」や「肩こりのツボ」っていうのは、そこを突かれると笑わずにはいられなかったり、そこを刺激して肩こりを和らげたりするポイントっていうことだ。←「ポイントも点も同じだろ?」というツッコミの「ツボ」 
 
 
 
 さて、どんな「ツボ」があるのか、思いつくまま列挙してみる。
 
「楽しい」のツボ、「嬉しい」のツボ、「悲しい」のツボ、「可愛い」のツボ、「面白い」のツボ、「気持ちいい」のツボ、などなど、まだまだたくさんありそうだ。
 
 これらのツボは、ひとによってそれぞれ異なっていたりする。
 
 その違いが見た目にもわかりやすいのは「面白い」のツボだろう。自分が「これは面白い」と思って夢中になっているすぐ横で、隣にいるひとがつまらなそうにしていることって、よくあるよね? 全く興味がないみたいに。
 
 その逆に、隣のひとがハマり込んじゃってるというのに、自分にはサッパリわからなくて余計にシラケちゃってるっていうことだって、あるよね? おたがい様なんだろうね。
 
 
 
 ひとによって違うツボといえば「気持ちいい」のツボだって、ずいぶん偏りがあるツボだ。
 
 
 
 もうね、ツボの位置はもちろん、ツボの刺激のし方/され方の好みだってずいぶんと違ってるんだよね。それがわかりやすい人もいれば、わかりにくい人もいる。「こういうのが好き」って教えてくれる人もいれば、ひた隠しにするひともいる。ひとの数だけ違ってるよ。

 たとえば、いきなりツボの中心をズバリと突かれるのを好む人がいるかと思えば、周辺をじわじわと寄せたり引いたりしながら徐々に中心に近づいてこられるのを好む人もいる。ギュッと強い刺激やメリハリの利いた刺激を好む人がいれば、空気のような触れるか触れないかの微妙な力かげんを好む人もいる。
 
 また、「気持ちよさ」を感じ取るセンサーの感度だって、人によって違う。ことばに出したり出さなかったり、態度で示したり示さなかったり、いろいろある。
 
 まさに「世界に一つだけの花」。
 どれがいいかなんて、選べない。
 どれも違っていて、どれもいい。
 
 さて、あなたのお好みは?
 
 
 
■ツボつながりってなワケではありませんが、こんなのはお好きですか?
  ↓
 昔なつかしい、スネークマンショー海賊盤》より、名作「たんつぼ小僧」をどうぞ。(音声のみ。ヘッドホンでお聴きください)
http://www.youtube.com/watch?v=4HWOvuEZ30o&feature=player_embedded