アタックと父の日と石焼ビビンパと
5%オフで買い物ができる「セゾンカードの日」だったので、自宅からチャリで10分そこそこの距離にあるLIVINオズ大泉へ妻子と一緒に出かけてきた。
今日の自分の買い物は、整髪料と性感……もとい、制汗スプレー。
私の髪はハリがあって短く切るとツンツンしているので、ちょっとシナッとまとまりよく流れてくれるのが第一の目標。セット力なんか求めてません。ベタつかず、しんなりと流れてくれればそれでよい。
その要求を満たしてくれるのが、ルシードのヘアクリーム(無香料)。とっととそれだけ買い求めたら、お中元の手配のために4F催事場へ。
ウチでは毎年、石鹸か洗剤を贈ることに決めている。今年はそれに「節電」というキーワードを加えてみようかなどと妻とふたりで考えていた。といえば、すすぎ回数を減らせるものだよね。
あったんだよね、それが。
■花王「アタックNeo」
http://www.kao.com/jp/attack/atk_neo_00.html
売り場のおねえさんに聞いてみた。
「ほんとうに、すすぎ1回でいいの?」
「私も使ってみましたが、臭いもなくてすっきり洗いあがりましたよ」
「ふぅん、そうなんだ……」
「今ならキャンペーンで、5000円以上お買い上げいただいた方にこれを1本差し上げています」
彼女が出してきたのは、「アタックNeo」そのものズバリの1本だった。これはもらっとかなきゃ損でしょう。花王以外のメーカーさんの類似の商品を購入しても一向にかまわないjはずのところに、強烈なインセンティブの提示があったのだ。
洗剤みたいなものは、新製品が出たとしても、自らすすんで「試しに買ってみよう」などとはふつう思わない。身近な人から「これ、すごくいいよ」などと直接話を聞かないことには話にならない。当然、手を出すはずもない。
そこに心理的な高いハードルがあったはず。そのハードルを思い切り下げてくれる「差し上げますよ」だったのだ。これを受けない理由がどこにあるというのだ?
さて、父の日ということで、妻の全面的協力によって前日以前より用意していたものを、自宅から徒歩10分程度の距離にある実家の父に渡すため、我々一家の3人は私の実家へと出かけてきた。
両親はたいそう喜んでくれた。娘の1学期の中間試験での成績がよかったことも嬉しさに拍車をかけていた。
「レイクタウンに食事に出かけようか」
この申し出をお断りできるような理由もなく、両親と一緒にレイクタウンまで夕食に出かけることになった。
レイクタウンには、先月オープンしたばかりのアウトレットもある。ほかにもいろいろなお店が入っているので、お店が開いているのにお客様を迎え入れないというようなことがない。いつでもお客様は歓迎される存在なのだ。そういうことに決まっていると思ってもらえたらそれでいい。
「石焼ビビンパ食べたいね」
この一言でメニューが決定した。レイクタウン "MORI" のフードコートのお店だ。
フードコートなので、みんながそろった同じテーブルで、みんながそろって同じものを食べなきゃいけないことはないのだが、なぜだかみんなで同じものを食べるというこの偶然というか、全員が「石焼ビビンパ+ミニ冷麺」のセットをオーダーした。
注文した品が出来上がると、注文したときに渡されたポケベルみたいなのがピーピー鳴る。
いっぺんに全部を持てるはずもないので、それぞれがめいめいに自分の注文の品を受け取りにいくのだけれど、その際に「盛り放題」のキムチを「盛り放題」にビビンパの上に盛り付ける。
「そんなにたくさん盛っちゃっていいの?」と尋ねる娘に、
「だって、ここのキムチ、めっちゃ美味いんだぞ」と答える私。
「ありがとうございます!」と店員がデカい声を出す。びっくりさせんじゃねーよ、もう。
盛り付け自由のキムチの容器が空っぽになりかけていたのを見て、お店の人が新しいのを出してくれたのには、その素直なリアクションに嬉しくなってしまったぜ。そういうことされると、
「あの店いいぞ。キムチ美味いし、店員さんも感じいいよ」なんてことを友人にオススメしたくなっちゃうね。ってゆーか、そうやって集まってきたお客もゼッタイいるはず。
妻子よりもちょっと早めに食べ終えた私の目は、高校1年生の娘に向いていた。娘は冷麺を箸でひょいとつまんで口元によせ、フーフーしてから食べていた。
娘よ、冷麺は、フーフーしなくてもいいのだよ。熱くないのだから。