※※加算税の懲罰的適用にかんする考察など

 
 今朝の西武池袋線の上り通勤準急乗車中に突然ひらめいたことがある。
 
 そのとき、混雑している車内には頭上から湿った生温かい風が吹き下ろしていた。おそらく節電のために冷房を切った状態で、単に送風機能だけを生かしてエアコンを運転していたのだろう。しかし、これではどこの誰とも知らない他人の鼻息を束ねたものを、まとめてイッキに吹きかけられているようであまり気持ちのよいものではない。
 
 そんな、ちょっとイラッとしているところへ追い討ちをかけるかのように、背後に立っている男の突き出た腹が背中に当たっている。ブヨんブヨんとどこか弛みを含んだ弾力が36.8℃くらいだろうかと思われる彼のやや高めの体温と発汗による若干の湿り気とを伴いながらシャツ越しに広い範囲にわたって圧迫してくる。
 
 
 
 なにこの不快感。
 
 
 
 もうね、こういう※※の存在をこのまま許しておくわけにはいかないんじゃないの?
 
 徹底的に殲滅駆除してしまえとまでは言わないけれど、こういう※※の存在が環境に与える負荷とか健康面への悪影響とかそれに伴なう社会的コスト増大なんてことのモロモロを考えてみると、※※にもそれなりに負担してもらうなり何なりしないと社会的安定感とか公正さとかいったものを著しく欠くことにはなるのではないか?
 
 というようなことを考えていたら、※※に対しては、※※加算税を懲罰的に課してみてはどうだろうか?……なんてことを思いついちゃったわけ。
 
 
 
 ※※加算税とは、※※に該当する者に対して、一般の人が通常支払う税金の額に一定割合を乗じた額を課税徴収する税金のことで、たとえば加算税率が20%だとした場合は、一般の人が支払う税金の額が1000円のときに、※※に該当する者には加算税込みで1200円の税金を支払わせるというものだ。
 
 加算税の課税対象となる税目は何でもいいというか、考え付くかぎりの全ての税金に適用してしまおう。
 
 所得税、消費税、住民税、固定資産税、自動車税相続税贈与税ほか、ありとあらゆる税金に対して加算税を課税徴収する。健康保険料や介護保険料、年金保険料にも加算金を課してしまってもよいのではないか?
 
 
 
 個人が※※に該当するか否かの判定は定期的かつ機械的に行う。たとえば1年に1度あるいは半年に1度ごとに計測し、その結果に応じて※※加算税の適用税率を決定する。
 
 判定に当たってはすべて機械的に割り切って形式基準のみに基づくものとし、個人的にいかなる事情があろうともこれを一切考慮も斟酌もしない。基準はひとつ、測定時における数値のみ。
 
 
 
 たとえば、判定基準をウェストサイズによるとした場合についてはこんな感じでどうだろう? 仮に、90cm未満の者は※※加算税を課さないものとして、
 
・Aランク:90cm以上93cm未満:加算税率25%、

・Bランク:93cm以上96cm未満:加算税率50%、
 
・Cランク:96cm以上99cm未満:加算税率75%、
 
・Dランク:99cm以上102cm未満:加算税率100%、
 
・Eランク:102cm以上105cm未満:加算税率125%、
 

 

 
……といった具合に決めてしまおう。
 
 
 
 適用する形式基準はこれに限らず、体脂肪率でも、腹部CTに映ったの内蔵脂肪の面積でも何でもよい。ようするに※※の人とそうでない人とを機械的かつ形式的に区分するのが目的なのだから。
 
 その目指すところは※※状態からの積極的な脱出を目指してじっさいに行動する人が増えて※※人口を減少させること。そのための効果的なインセンティブになればよいと考える。
 
 この場合のインセンティブとは、「※※でいると損をする。損したくなければ※※状態をやめようぜ」というもの。果たして※※加算税の懲罰的適用は※※状態解消の動機となりうるものなのか。また、効果のはどの程度見込まれるものだろうか?
 
 冗談っぽい話に聞こえるだろうとは思うけれども、ちょっとはマジメに考えてみたってイイ話なんじゃないの? どーよ?