映画『大鹿村騒動記』を観てきたぜ!
7月23日(土)に地元のT・ジョイ大泉で『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』を観た翌24日(日)に、これまた地元のT・ジョイ大泉で『大鹿村騒動記』を観た。
直前の19日(月)に亡くなった主演の原田芳雄さんの遺作である。
映画『大鹿村騒動記』
公式サイト: http://ohshika-movie.com/
予告編: http://youtu.be/BlMOKZaoHQ4
長野県大鹿村でシカ料理店を営む初老の男、風祭善(原田芳雄)は、村で300年以上の歴史を持つ村歌舞伎の看板役者。その善のもとへ、18年前に駆け落ちした妻・貴子(大楠道代)と幼なじみの治(岸部一徳)のふたりが突然帰ってきたところから始まる、なんともおかしなオトナの喜劇。
「だって、タカちゃんたら、いっしょに駆け落ちしたオレのことわかんなくなっちゃってさ、オレのことを『善さん』って呼ぶんだぜ。だから、タカちゃんを善ちゃんに返しにきた」という治。
「返しにきたって、いきなりそんなこと言われたって困るよ、治ちゃん」と、戸惑う善。
しかも、そのタイミングときたら村歌舞伎の公演5日前。善さんったら、稽古どころの騒ぎではなくなっちゃう。貴子や治と繰り広げるコントが忙しすぎて……。
過去は過去、いろいろあってもなくても、全部まとめて引き受ける。嬉しいことも悲しいことも、楽しいことも悔しいことも、丸ごと呑み込んで生きていく。
「まあ、しゃあねえやな……」
消そうとしても、どうしても消し去ることのできない屈託を残して笑う、原田芳雄さんの笑顔が何とも言えずよかった。ホッとひと息つける感じ。なんとなく力をもらった気分になれた。
謹んで、ご冥福をお祈りいたします。