映画『ゲット・ラウド』の試写会に行ってきたぜ!

 
「うわ! なんだコイツ?」と思ったのは、たぶん、映画『モールス』の試写会場で、本編上映直前にこの映画の短い予告編が映し出されたジャック・ホワイトの独特な風貌を見たそのときだ。

 同時に、「観たい! ぜったいコレ観たい!」と思ってたのも確か。
 
 2つか3つか4つほど、試写会プレゼントを見つけ次第に応募するつもりで、届くメールマガジンに目を凝らしていた。そうして見つけたのが平日の昼間(15時開場/15時半開映)に行なわれる試写会だ。ここはもう気合いの勝負だね。
 
 試写会場は会社からも近い六本木、東京ミッドタウンにある「ビルボードライブ東京」。オシャレ加減にもほどがあろう。これはますます見逃せない。
 
 
ビルボードライブ東京って、こんなトコ
http://www.billboard-live.com/pg/shop/index.php?mode=top&shop=1
 
 
「平日の昼下がりだろうが何だろうが、半休とってでも観に行きます!」とコメントつけて応募した。そしたら、「公約」どおりに半休をとって観に行く事態になったんだぜ。キャッホー!
 
 
 

 
 

 
 
 
映画『ゲット・ラウド』
公式サイト: http://getloud.asmik-ace.co.jp/
予告編: http://youtu.be/jRAlNjcyDM4

 
 
「やったー! どうしても観たいと思っていた映画の試写状ゲットだぜ!」の喜びのツイートがこれ。
 ↓
「当然、午後半休とって観に行く!」
http://twitter.com/#!/na_na_shi_3/status/104957189390741505

 有頂天になっているところへ、追い討ちをかけるように封書が届いた。開けてみると中にあったのは試写状だった。しかも、同じ日の同じ時間に同じ場所で行なわれる同じ作品の試写会の試写状が、だ。
 
 
 
「うっそー! まさかの2枚目ゲットだぜ!」
 
 
  
 2枚目の試写状をゲットしたことは大変に嬉しいことであるとはいえ、同じ日の同じ時間に同じ場所で行なわれる同じ映画の試写会だ。ちょっと困った事態でもある。
 
 平日の昼間っから六本木あたりでロックな映画の試写会ですよ? 私と同じように休みをとってでも観に行こうというほどの気合の入った知り合いでもいれば気軽にお誘いするんだけれど、自分の周りを見渡しても、すぐにはなかなか思い出せない。
 
「仕事休んで試写会観に行かないかい?」って誘われて、「いくいくーっ!」って、あなた、すぐにお返事できますか? できないよね?
 
 同じ作品の別の回の試写会であれば、自分自身でもう一度観に行くところではあるのだが、ヘタすりゃ2枚目の試写状がムダになっちゃうかも?
 
 2枚目どうしよう?
 2枚目どうしよう?
 2枚目どうしよう?
 2枚目どうしよう?
 2枚目どうしよう?
 
……と唸っていたら、とつぜんイイこと閃いちゃった。うふふ。さっそく、自ら二枚目を名乗っているノンフィクションライターの××氏に、ダメもとでお誘いメールを送ってみた。
 
「こんどの月曜日、もしかして午後3時頃から六本木……いかん、ついつい一般人用語が、ギロッポンあたりをウロウロしてたりしませんか? じつは、その時間帯にタイミングよくカッチョええ映画の試写会があるのですが、ワタクシ、1枚あればいいハズの試写状を、なぜかもう1枚持っています。そう、2枚目の試写状です。2枚目といえば二枚目。二枚目な××さんにピッタリだとは思いませんか?」
 
 まさかの返事がきた。
 
「偶然にも、月曜のちょうどその時間帯には、ギロッポン周辺をウロウロしようかと思っていたところでした」
 
 
 
 こうして、月曜の昼下がりの六本木で、映画『ゲット・ラウド』の試写会を楽しく観ることになったというわけ。
 
 
 
 映画は、とっても楽しかった。
 
 67歳のジミー・ペイジレッド・ツェッペリン)が、むかし聴いていたというレコードをかけて、「ここでビブラート、ワウワウワウワウワ♪」とかいいながら、ニコニコ笑顔でエアギター弾いてるシーンがあって、なんか、とっても嬉しそうにしていたのが印象的だった。彼の、
 
「私が音楽を選んだのか、それとも選ばれたのかはわからない。でもどちらでもいい。とにかく楽しいんだ」というコトバに、「シゴトは選ぶな、選ばれろ。」というよく似たフレーズを、どこかで聞いたことがあるような気がした。錯覚だろうか?
 
 
 

http://www.amazon.co.jp/dp/4822246779
 
 
 
 ジ・エッジ(U2)が、通っていた高校の校舎の掲示板を指差して、「ここに貼ってあったラリーのチラシを見つけたんだ。もし、オレが見つけてなかったら、誰か他のヤツがU2でギターを弾いてたかもしれない」と言っている言葉や、古い楽器店の店頭で、
 
「ここに何本もならんでいたうちの1本がオレを呼んでた」という、彼の代名詞ともいえる(?)独特な形状のギター「エクスプローラー」との出会いのエピソードに、人生って、ステキな偶然で成り立っているんだなあ、と思った。
 
 
 
 レッツゴー3匹のジュンみたいな顔立ちをしたジャック・ホワイト(ザ・ホワイト・ストライプス)の、「オレたちは逃げなかった」というコトバに、強い意志の力を感じた。
 
「テクニックなんかどうでもいいんだ!」と言い切る彼の潔さがカッコいい。
 
 
 
「ヤバイもの観ちまったなあ……」
 
「どうしてですか?」
 
「家に帰ったら、ギターとアンプを持ち出して弾いたりしてさ、仕事なんか放っぽらかしてしまいそうになる」
 
「とかなんとか言っちゃって、お家でオシゴトなさるつもりだったんですか?」みたいな(笑)
 
「このっ、オレが食べようと思って取っといたドーナツ食ったヤツには言われたくないわ!」
 
 
 

http://www.amazon.co.jp/dp/B000803CR0/
 
 
 
 ともあれ、楽しい映画であると同時に、ヤバイ映画でもあったのは、たしかに本当の事実。
 
 帰宅途中に、レッド・ツェッペリンとか、U2とか、ホワイト・ストライプスとかを聴きたくなって、「CD5枚1000円レンタル」のゲオに立ち寄ったのだが、選んだ5枚のCDを抱えてレジに向かった私は、あやういところで「毎週火曜はCDレンタル半額」という貼り紙に気づくことができた。
 
 1日待てば半額で借りられるはずのCDを、わざわざ前日にウッカリ倍額(というか定価)で借りてしまうところであった。ヤバイヤバイ。
 
 あやういところで危機を回避した私は、ついでにブックオフにも立ち寄った。そして、なぜか知らないうちに1枚の中古CD(実家のCDライブラリにはLPもCDも保管してある)を買っていたのだった。ほんの数分前に、もう1日待って半額でレンタルしようと心に決めたばかりだったのに。しかも、半額にならなくても5枚借りられたはずの金額で、たった1枚のCDを買っちゃうなんて。
 
 もう、アホとしかいいようがない。
 
 
■関連エントリ: 映画『モールス』試写会に行ってきたぜ!
http://d.hatena.ne.jp/na_na_shi_3/20110725/1311587447