中国の常識って?

 
 ひき逃げされ、道に倒れている女児を、通行人らが無視して路上に放置していたことに、中国ネットでは怒りの声が集まっているとのことです。非難の嵐。
 
■中国で2歳女児ひき逃げ、通行人ら相次ぎ無視に怒り殺到 (ロイター 10月18日 11:30)
http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPJAPAN-23671520111018
 
 なんと、「道に倒れている人を助け起こしてはならない」というのが、最近の中国の常識らしいですよ。なので、困っている人や助けを求めている人を見かけても、見て見ぬフリをして黙ってその場を立ち去るのが「自分の身を守る知恵」なんだとか。
 
 
 
【参考記事】
転倒した老人は助け起こすな:日経ビジネスオンライン
ネットユーザーは「善行をすれば裁判沙汰になる」と書き込んだ
http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20110912/222602/
 
 中国で道に倒れた老人を善意で助け起こしたりすると、助け起こした老人から訴えられるんだそうです。

「こいつが私を転倒させた!」と。
 
 しかも、中国には「年寄りの言うことは尊重しなければならない」という、いささか偏った敬老思想があるため、助け起こした人に損害賠償を支払えという判決まで出ちゃうんです。
 
 もうね、
 
「ひとを見たら盗人と思え」どころか、「コケた老人を見たらカツアゲと思え」だし、「触らぬ神に祟りなし」どころか、「触らぬ老人にタカリなし」とかいうぐらいです。
 
「路上に倒れているのは人ではなくウンコだよ」
「手が汚れるからウンコに触っちゃいけないよ」
「道にでっかいウンコが落ちてると思ったら倒れた老人だった」
 
 
 
 そういう世知辛い風潮を批判する、ごく一部の「目覚めた人」というか「まだ眠っていない人」が、ほんの一握り程度いるとはいうものの、大半の中国人民といえば「自分さえよければ他人はどうなってもかまわない」と思う人(←もはや「ヒトの形をしたケモノ」?)たちなのかもしれない。
 
 
 
 中国って……。